カードローンを年金受給者でも利用できる方法を解説します!

年金受給中にお金に困ると、タイミングによっては、次の支給日までが長く、本当に生活に困ってしまいますよね。

「次の支給日まで、なんとかお金を借りたい」そんなとき、カードローンが思い浮かぶかもしれません。カードローンは年金受給者でも利用できるのでしょうか?

カードローンでも利用できるものはありますが、最初に検討すべきなのは、カードローンではありません。

この記事では、年金受給者がお金を借りる方法を紹介します。まず検討すべき公的制度をはじめ、年金受給者でも申し込みできるカードローンまで調査しました。年金受給中にお金を工面する選択肢が分かりますので、最後までご覧ください。

年金受給者がお金を借りる方法は年金担保融資制度

年金受給者がお金を借りる方法には、「年金担保融資制度」があります。現実的な選択肢として、最初に検討するのは、この制度でしょう。

年金担保貸付制度は、民間の貸金サービスではなく、公的なサービスです。

運営しているのは、厚生労働省管轄の「独立行政法人福祉医療機構」。公的サービスなので、安心感がありますよね。

民間業者による年金を担保とした貸付サービスは認められていません。

しかし、公的サービスである「年金担保融資制度」は、年金を担保に貸付できます。

まずは、「年金担保融資制度」について、借りる条件や返済方法、金利など、どのような仕組みの制度なのかを確認しましょう。
(参照:独立行政法人福祉医療機構公式サイト

「年金担保融資制度」でお金を借りる仕組み

年金担保融資制度は、簡単に言えば、「年金の前借り」です。

年金を担保にお金を前借りして、年金支給日に返済分の金額が差し引かれるという仕組み。

年金を受給している金融機関を通して申し込みをして、審査に通過すると、前借りするお金が口座に振り込まれます。その後、金融機関が年金支給日毎に返済分の額を差し引いて、独立行政法人福祉医療機構へ返済。返済分を差し引かれた額は、年金として振り込まれるというのが一連の流れです。

このように、前借りした額に金利を加えた返済総額を完済するまで、返済計画に基づいて年金から引かれます。

一度に返済ではなく、一般的なローンのように、分割して返済できるので安心してください。

年金を担保にお金を借りるので、取扱金融機関に年金証書を預けなくてはいけません。

令和4年3月末までで受付終了予定

年金担保融資制度は、令和4年(2022年)3月末までの申し込みで終了します。

代わりとなる制度は、「生活福祉資金貸付制度」です。この制度については後述します。また、年金受給者が生活に困ったときは、お住まいの地域の自立相談支援機関での相談が可能です。

「年金担保融資制度」の対象者

年金担保融資制度を利用できるのは、国民年金か厚生年金を受け取っている人です。

さらに、次のうちいずれかの年金証書を持っていなければいけません。

  • 国民年金・厚生年金保険年金証書
  • 国民年金証書
  • 厚生年金保険証書

手続きに必要なため、証書を持っていることが条件となります。紛失している場合は、証書再発行の手続きからおこないましょう。

年金受給者の中でも、年金の支給が全額停止されている方など、年金担保融資制度を利用できないケースもありますので注意してください。

利用できないケースは以下の通りです。

  • 2014年12月1日以降に借入申込をして、任意繰り上げ返済をした人で、融資決定時の完済予定日に達していない
  • 生活保護を受給中
  • 過去に、年金担保貸付制度を利用中に生活保護を受給して、生活保護廃止後5年経過していない
  • 融資金の使途が公序良俗、本人の利益に反する場合
  • 年金の支給が全額停止されている
  • 同一の年金で借入金残高がある
  • 現況届または定期報告書が、未提出または提出遅延している
  • 特別支給の老齢厚生年金を受給していた方で65歳時の年金決定手続き期間中
  • 反社会勢力に該当する、関係がある、またはそれに類する行為を行っている
  • 独立行政法人福祉医療機構の定めにより利用不可と判断された

また、年金の種類によっても対象外となります。対象外の年金は以下の通りです。

  • 厚生年金基金および企業年金連合会から支払われるもの
  • 平成22年1月1日以降の事故による船員保険の障害・遺族年金
  • 無拠出制の老齢福祉年金、特別障害給付金および国民年金基金
  • 石綿健康被害救済法に基づく特別遺族年金
  • 各種共済年金および恩給

「年金担保融資制度」の利用目的

年金担保融資制度は、利用目的が規定されています。制限があるとはいえ、一般的な利用の限りでは、他のローンと比較して幅広く利用できるので安心してください。

  • 投機性の高いもの(ギャンブル等)
  • 公序良俗に反するもの
  • 借入申込者ご本人の利益に明らかに反するもの

では、どのような目的なら利用できるかというと、「保健・医療」「介護・福祉」「住宅改修」「冠婚葬祭」「生活必需物品の購入」など。健康的な生活を維持するために必要なことには、幅広く利用可能です。ただし生活必需品の購入については利用金額の上限が異なります。

利用目的のOK/NGを見る限り、「本人のためにならない利用目的はNG」という基準のようですね。

借り入れ可能額と金利

借り入れ可能額は、下記3つの要件を満たす範囲内の金額となっています。

  • 10万円~200万円 ※1万円単位(利用目的が生活必需物品の購入なら10万円~80万円)
  • 受給している年金の0.8倍以内
  • 1回あたりの返済額の15倍以内

生活必需品の購入は、他の目的より借入上限額が低い設定です。生活費なのに大きなお金を借りてしまうと、返済で年金額が減るため、その後の生活が大変になってしまいます。上限額は高額ですが、本当に必要な分だけ利用してください。

年金担保融資制度は、さすがに公的サービスだけあって、金利がとても低いです。

年金担保融資制度の金利は、2.8%。(2021年6月25日調査時点)

金利2.8%と言われてもピンとこないかもしれないので、比較のために一般的なカードローンの金利をお伝えすると、おおよそ15%~18%くらいです。年金担保融資制度が低金利であることが分かりますね。

申し込みから借り入れまでは約4週間

年金担保融資制度は、残念ながら、即日融資というわけにはいきません。申し込みから借り入れまでは約4週間、もしかすると5週間程度かかる可能性があります。

借り入れするためには、まずは窓口に相談してください。相談窓口は、独立行政法人福祉医療機構年金貸付課もしくは取り扱い金融機関です。

相談の結果、申し込みをすることになれば、取り扱い金融機関で申し込みをします。

基本的には、年金の受け取り口座にしている金融機関で申し込みましょう。もし別の金融機関で申し込む場合は、申し込みする金融機関に年金の受け取り口座を変更しなければいけません。返済の手続きを年金受け取り金融機関がおこなうからです。

申し込み手続きが完了すると、審査が行われます。審査に通ると、振り込み日の連絡が金融機関から届くので、申し込み後は、この連絡を待ってください。

申し込みから融資まで、4週間~5週間くらいと考えておくと良いでしょう。

年金担保融資制度のメリット・デメリット

年金担保融資制度は、低金利なことが大きなメリットです。返済総額が少ないので、生活を圧迫しません。

また、自分で返済する必要がない点もメリットと言えるでしょう。返済額を金融機関が差し引いて年金を振り込んでくれるので、返済を忘れる心配がありません。

公的な制度なので、安心感もあるのではないでしょうか。

ただし、借り入れなので、完済するまで受給できる年金額が減るのはデメリットです。

計画的に利用しないと生活費に困りますので、注意してください。

連帯保証人が必要です。連帯保証人がいない場合は、信用保証機関による、信用保証制度が利用できます。この場合は、保証料が必要です。

低所得者や高齢者向けの「生活福祉資金貸付制度」

ここまでにお伝えした「年金担保融資制度」終了後の代替制度にもなる制度です。各自治体の社会福祉協議会が実施主体。対象者を絞った福祉的な意味合いの強い貸付制度と言えます。(参照:全国社会福祉協議会公式サイト

「生活福祉資金貸付制度」の対象者

対象者は次の通りです。

  • 低所得者世帯(市町村民税非課税程度)
  • 障害者世帯(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等をお持ちの方がいる世帯)
  • 高齢者世帯(65歳以上の高齢者がいる世帯)

「生活福祉資金貸付制度」の金利

貸付利子の利率は、連帯保証人をつけられるかどうかで異なります。

  • 連帯保証人を立てる場合:無利子
  • 連帯保証人を立てない場合:年1.5%

新型コロナウイルスに関連する特例が出ている

生活に困窮している世帯を対象にしている制度なので、余裕がある世帯では利用できない可能性があります。

ただし、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して、一時的に対象世帯を拡大中です。

「緊急小口資金」については、申請期間が令和3年8月末日まで延長。新型コロナウイルスの影響を受けている世帯を対象に、一時的な生活費として20万円以内の額を無利子・保証人不要で貸してくれます。返済猶予もあります。(参照:厚生労働省特設サイト

「総合支援資金」は、新型コロナウイルスの影響で失業した人向けに、無利子・保証人不要・返済猶予ありの条件で貸付を受けられる制度です。

<借り入れ可能額>

  • (二人以上世帯)月20万円以内
  • (単身世帯)月15万円以内

貸付期間は、原則3月以内となっており、生活再建のための資金です。
(参照:厚生労働省特設サイト

これらの新型コロナウイルスによる特例措置は、年金受給者を対象にしたものではありませんが、もし該当するようなら、真っ先に利用すべき制度です。お住いの市区町村の社会福祉協議会へ問い合わせてください。

持ち家がある人がお金を借りられるリバースモーゲージ

リバースモーゲージは、持ち家を担保に融資を受けられるシステムです。自宅に住み続けたまま融資を受けられます。

借り入れた人が亡くなったら、金融機関が担保になっていた不動産を売却。そのお金が返済の代わりです。家の処分まで含まれたサービスという見方もできます。

自宅が担保とはいえ、申し込みには、安定した収入という条件をクリアしなくてはいけません。
その点、リバースモーゲージでは、年金も安定収入に含まれます。

年金受給者で持ち家があるなら、選択肢のひとつになるでしょう。

<リバースモーゲージの注意点>

  • 変動金利なので、返済中に金利が上昇する可能性がある
  • 年齢条件が申し込む金融機関によって異なる

具体的な内容は、各金融機関に確認してください。

年金受給者が利用できるカードローンの実情

お金を借りたいときに、手続きが簡単で即日借り入れできる可能性があるのは消費者金融のカードローンです。しかし、年金受給者は、カードローンの利用が厳しいのが実情。とはいえ、ゼロではありません。

ここでは、年金受給者がカードローンを検討するときに知っておきたいこととして、「年齢制限」「収入」「注意点」をお伝えします。

カードローンの年齢制限

年金受給者のカードローン利用が難しい理由のひとつに、年齢制限があります。
カードローンの申し込み条件は、ほとんどが「20歳~69歳」です。

年金受給者は70歳以上も多いでしょう。年齢が超えていると、審査どころか申し込みすら受付してもらえません。

年金は収入にならないことが多い

年齢の他に、カードローンの条件には「安定した収入」というものがあります。年金は、決まって国から支給されるものなので、安定した収入のように感じるのですが、カードローンにおいては、「収入」としてみなさない会社が多いです。

年金受給者に貸してくれるカードローンはある

どうやら、年金受給者は、カードローンでの借り入れは狭き門。しかし、申し込めるカードローンはあります。

年金受給者でも申し込みができるカードローンについては、後述しますが、皆無ではないので、安心してください。

闇金には気を付けて

年金を担保にお金を貸せるのは、最初に紹介した「年金担保融資制度」だけです。

年金を担保にお金を貸すと謳っている業者は違法業者なので、注意してください。

年金を担保にするものではなくても、一般的に、年金受給者には、どの金融機関もシビアです。年金受給者に簡単にお金を貸してくれる業者には、慎重になりましょう。

年金受給者が申し込めるカードローン

銀行と消費者金融、それぞれ1社ずつ、年金受給者が申し込めるカードローンを見つけました。

りそな銀行カードローン

りそな銀行カードローンは、お申込時の年齢が満66歳未満なら、年金収入のみでも申し込みできると公式サイトに記載されています。銀行のカードローンは、即日融資はできません。

即日融資ならレイクALSA

レイクALSAのカードローンも、収入が年金のみでもお申込み可能と公式サイトに記載されていました。大手消費者金融なので、タイミングや審査状況によっては、即日融資も可能かもしれません。

参考:他の大手消費者金融の年金受給者へのスタンス

カードローンを利用するなら、消費者金融のカードローンが即日融資に対応しているなど、何かと便利です。

しかし、大手の消費者金融は、年金受給者への融資には消極的。

代表として、プロミス、SMBCモビット、アイフル、アコムについて、どのようなスタンスかまとめました。参考までにご覧ください。

プロミス

プロミスは、年金受給者への対応を明記していません。ただし、「アルバイト・パートは申し込み可能」とは書かれています。年金受給者については触れていないことから、申し込み不可もしくは厳しいというスタンスではないでしょうか。

SMBCモビット

SMBCモビットもプロミスと同じです。「アルバイト、派遣社員、パート、自営業の方も利用可能」とだけ書かれています。

アイフル

アイフルは、年金受給者へのメッセージとして、「『年金担保貸付制度』をご検討ください」と記載がありました。利用不可とか書かれていませんが、利用不可と同じ意味だと考えられるでしょう。

アコム

アコムは、年金のみの収入は利用不可の旨が明記されています。

年金以外に収入があればカードローンも選択肢になる

カードローンが年金受給者に厳しいというのは、収入が「年金だけ」の場合です。

年金以外に収入があれば、消費者金融のカードローンが利用できます。

年齢条件には注意して、申し込みしてみましょう。

年金受給者のカードローン利用は厳しい!公的制度を第一優先に

年金受給者は、カードローンの利用が厳しいです。利用できるカードローンもありますが、選択肢の優先順位としては下げた方が良いでしょう。

年金受給者には、「年金担保融資制度」があります。(2021年6月25日調査時点)

カードローンと比較して、とても低い金利で借りられる公的サービスです。また、高齢者・低所得者向けの「生活福祉資金貸付制度」もあり、さらに低金利。

年金受給者が生活に困ったときは、これらの公的サービスから検討することをおすすめします。

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